リターンを継続させる運用会社の文化
ここまで、卓越したパフォーマンスのリソースをご案内してきました。そうはいっても、ファンドの成績が素晴らしいのは、過去の話です。最大の関心は、そうした良い成績が今後も続くのかという未来についてです。ここからは私の推測ですが、収益を上げている最大の原因はファンドマネージャー許されている裁量が大きいことにあります。つまり、運用会社の体制が成績を支えています。特定の天才的なファンドマネージャーのひらめきによる偶然の産物ではないということです。その意味では、今後もこのファンドの優位性は続くものと予想されます。
小回りで稼ぐアクティブ投信
懸念材料をあげるとすれば、ファンドが売れ過ぎていることです。JFザ・ジャパンの純資産総額は、この1年間で3倍以上に膨れ上がりました。2012年3月末で239億円です。日本で一番売れているグローバルソブリンの1兆7,000億円に比べたら、まだかわいいスケールですし、資産が大きくなることは基本的には良いことです。
しかし、運用の業界では、巨大ファンドは衰退すると言われています。大きな資産を持つがゆえに、身動きが取りにくくなって成績が悪化するというジンクスです。実際に、資産が1,000億円を超える巨大ファンドはマーケットに与える影響が大きくなって、小回りが利かなくなるという話を聞きます。身軽さもアクティブ投信の必要条件なのです。
機動力を生かしてきたファンドだけに、資産の急膨張が成績に悪影響をおよぼさないか、少し今後が心配です。
さて、いかがでしたか?投資信託の世界は奥が深いですね。そんなアクティブな投資信託を選んで、あなたの人生もアクティブに楽しみましょう。